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2007年7月 5日 (木)

井村雅代さん

Photo_3 井村雅代さんは長くシンクロナイズドスイミングの日本代表コーチを努め、数々のメダルを日本にもたらしました。2007年からは中国代表チームの監督に就任し、2008年の北京オリンピックに向けて活躍されています。

日本のライバルと目されている中国チームをコーチすることになるため、「裏切り者」との誹りを一部関係者から受けたことは記憶に新しい点です。

その是非はともかくも、北京オリンピックで果たして中国が日本を圧倒するかどうかですが、私は中国の圧勝になるだろうと予測しています。

現在のシンクロはスペインとロシアの二強が圧倒的に強く、日本と中国はその後塵を拝しています。この差は1年では埋まりそうになく、日本と中国は各種目で銅メダルを争うことになると思われます。

ドーハで行われたアジア大会(2006年)ではデュエットとチームの2種目で中国は金メダルを獲得しました。そして井村さんが監督に就任した直後に開催された第12回世界水泳選手権(メルボルン)では、デュエットとチームで4位に食い込みました。

俄然、北京でのメダル獲得の可能性は高まりました。井村さんによると、いまは国賓とも思える待遇を受け、要求することはほとんど何でも通る状況にあるそうです。

井村さんの指導法は基本的にはスパルタ式であり、これで日本の実力を押し上げて来たことは確かなのですが、どうしてもスペインとロシアには追いつけなかったという限界も露呈しました。

中国でも同じ指導法を踏襲していると思いますが、メダルを獲得すれば名誉と同時に生涯の生活が保障されるとなると選手の意気込みも違うでしょうし、その可能性が極めて高い状況にあるとなるとなると、少々のことには耐えられるはずです。

もし日本が従来の指導法から脱却していなければという条件は付きますが、この点においては彼女の指導法が効果を発揮するであろう中国チームのほうが有利な状態にあるといってよいと思います。

井村さんがスパルタ式指導法にこだわる理由、逆に言えばこの指導法しかできない理由は同じ世代の私には何となくわかるような気がしています。東京オリンピックで女子バレーは金メダルを獲得したのですが、これは大松監督によるスパルタ指導のたまものであると当時は喧伝されました。

勝利のためにはスパルタしかないとの刷り込みが行われた世代の指導が、舞台を変えることで、どこまで世界に迫ることができるのか、興味のあるところです。

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